LOOK KG396 街乗り仕様を組んだ&後日談
7月はじめ、某フリマアプリでめちゃくちゃボロい半分ジャンクのLOOKマジモントラックレーサー・KG396のフレームが売られていたので「街乗りできたら面白いんじゃね?」という思いつきで衝動買い。
そして、パーツをちまちま集めて組んだのがこちら。
パーツ構成
大まかではあるがKG396街乗り仕様のパーツ構成を載せようと思う。
- フレーム…LOOK KG396(専用エルゴステム+専用シートポスト)
- ハンドル…NITTO B123 Cr-Mo (NJS)
- サドル…Fi’zi:k ARIONE
- リム…ARAYA RED (NJS)
- フロントハブ…サンツアー Sprint (NJS)
- リアハブ…サンシン Professional (NJS)
- タイヤ…Vittoria strada 21c
- クランク…スギノ75 165mm (NJS)
- チェーンリング…FC-7600 DURA ACE 44T 厚歯 (NJS)
- BB…Hatta R9400(NJS)
- コグ…SS-7600 DURA ACE 16T 厚歯 (NJS)
- チェーン…IZUMI BICYCLE CHAIN
- ブレーキレバー…ダイアコンペ MX-122
- ブレーキ…FOURIERS BR-DX005
- ブレーキアダプタ…小倉自転車 Vブレーキマウント
- ペダル…三ヶ島 STREAM
- ストラップ…三ヶ島Fit-α Sports (NJS)
- トゥークリップ…三ヶ島 (NJS)
上記のように7~8割NJS部品で組んであります。
街乗りしようなんで別にNJSに拘る必要はありませんがマジモンにはマジモンをということで。
ブレーキ取り付け
さて、公道を走るにはブレーキが必要です。
自転車の運転者は、内閣府令で定める基準に適合する制動装置を備えていないため交通の危険を生じさせるおそれがある自転車を運転してはならない。
(道路交通法第63条の9条1項)
法第六十三条の九第一項 の内閣府令で定める基準は、次の各号に掲げるとおりとする。
一 前車輪及び後車輪を制動すること。
二 乾燥した平たんな舗装路面において、制動初速度が十キロメートル毎時のとき、制動装置の操作を開始した場所から三メートル以内の距離で円滑に自転車を停止させる性能を有すること。
(道路交通法施行規則第9条の3)
上記のように「自転車には前後にブレーキをつけましょう」と道路交通法にしっかりと書いてあります。
しかしこのLOOK、完全に競技用であるためブレーキを付ける穴など当然開いていないわけです。
となるとNJSフレームではおなじみのプレートで挟み込んで取り付けるタイプのブレーキを採用しなければならないのですがここで問題点が浮上。
1.クリアランスの問題
チェーンステイを利用し、BB後方に通常のロード用キャリパーブレーキを付けた場合ケーブル調節アジャスタがついているアームがシートチューブに当たったりするなどし、上手くクリアランスが狭められずホイールが装着できない可能性があった。
2.フレームへ固定する時の問題
後付けブレーキ用プレートの殆どはブレーキ本体のネジをナットで締め、プレートを挟み込んで固定する。しかし、LOOKのチェーンステイは高さが7cmほどあり、この方法ではブレーキ本体のネジが反対側のプレートまで届かない。
こうした制約の中、使用できるピスト用ブレーキを探したところ小倉自転車というところが作成している「ピスト用Vブレーキマウント」を発見しました。
仕様など詳しいことは上の小倉自転車のサイトを。
で、その「ピスト用Vブレーキマウント」をLOOKのチェーンステイに付けるとこんな感じに。
クリアランスもいっぱいいっぱいまで詰められました。
取り付けネジはキャリパーブレーキのようにブレーキ本体のネジを使うのではなく、単体のものを使用するため、M6であれば様々な長さのネジを使うことができます。
今回は確かM6×85mmを使用して取り付けを行いました。
ブレーキケーブルワイヤーの固定は、見ての通りタイラップです。
余りにもお粗末です。
2本だとイマイチ固定ができなかったので後から3本にしました。
(ちなみに、フロントへのブレーキ取り付けは最初から諦めています。KG用Sサイズのロード用フォークが手に入れば付けれるでしょうけど)
実際に公道を走ってみて
そもそもピストに乗るのが初めてなのですが、ピストの漕ぎ出しが意外と軽いということに感動しました。
ロードのギア比2.75って意外と漕ぎ出し重い気がした気がしますけどピストは全然そんなことないですね。
ブレーキの方は、自分の取り回しの下手さ+ブレーキ面がないリム+片方しか無い事からかイマイチ不安。
ブレーキ本体(FOURIERS)(ちなみにメチャクチャ高い)自体はGIANTのプロチームが使うほど優秀なものらしいですが…。
ブレーキ面があるリムを使用したり、取り回しを改善すれば不安感は消えるかも。
まあ一応減速&止まれるのでOKとしましょう。
フレームは…硬いのかな?
鈍感な上街乗り散歩レベルだとイマイチわかりません。
あと見た目重視なポジションを出したのでとにかくキツかったです。
ステムを上げればもうちょっと楽になりそうですが見た目が…。
後日談
さてこのLOOK KG396。
実は組んで2日後には全バラ、某フリマサイトにて売却しました。
走行距離はなんと3km。
売った理由は「ピストバイク、普通に怖い」という情けない事と「元々あったクラックが悪化した」ということです。
ピストバイク、僕は多分これ慣れることできないでしょうね…。
家の周りで練習した後、最寄り駅に向かって走ったのですが砂の浮いたコーナーで足を止めてしまい、足がペダルから外れ投げ出されるのは回避したもののそのままコントロール不能に。
ブレーキのお陰でなんとか止まれましたが、僕の中で「ピスト=怖い・乗りたくない」という図式が情けないことにできあがってしまいました。
もう一つの理由であるクラック。
もともとフォークの付け根にクラックが入っており(だからメチャクチャ安かった)多分大丈夫だろうという思いで購入しました。
しかし、試走し家に帰ってみると「なんかメチャクチャ悪化してね?」「これもう乗るの無理だ」状態に陥り、そのままもう売却へ。
ただでさえニートなのに半分ゴミを買って若干後悔してますが、LOOK KG396の公道仕様という面白いもの組めた満足感と""ホンモノ ""を所有できたという喜びは得られたと思います。